President's Greeting

2022年度スローガン

一期一会
~可能性を信じて挑戦しよう、希望あふれる地域(まち)の未来のために~

 公益社団法人富山青年会議所2022年度理事長の職を仰せつかりました針田慶です。
立山連峰を仰ぎ見る事ができ、日本海もあるこの愛すべき郷土。 このとやまの地域の発展と参加者の成長と学びある一年となるよう活動を推し進めて参ります。
一年間宜しくお願い致します。

公益社団法人富山青年会議所 2022年度 第71代理事長 針田 慶

President's Conviction

【はじめに】
 1952年4月6日、戦後間もない荒廃の中、国を想い、地域(まち)を想い、人々の幸せを願い、「日本の発展は青年に課せられた使命であり、地方産業の育成発展なくして日本経済の自立は確立できない」という高い志のもと、52名の青年が富山県下全域より結集し、富山懸青年会議所を設立しました。それ以来、いつの時代も明るい豊かな社会の創造を目指し活動をしてきた先達は、あらゆる時代の困難や逆境にも負けることなくその想いを絶やさずに紡いできました。設立趣意書をひもとけば、そこには現在にも脈々と紡がれてきた先達の熱い想いが読みとれます。先達が積み上げてこられた基盤があるからこそ、今私たちが活動できていることに感謝を忘れてはいけません。私たちはこれからも市民に先駆けて行動し、地域(まち)に良い影響を与えられる存在であり続けましょう。
 富山青年会議所は2022年、創立から70年を迎えます。一県一青年会議所として設立され、更に地域(まち)に密着した運動・活動のために県内で分離拡大し、2012年には公益社団法人格へ移行して、変わりゆく時代の変化に対応しながら歴史を刻んできました。私たちは節目の年度を迎え、新たな歴史の一歩を踏み出すことになります。そんな今だからこそ私たちは、今後も地域(まち)のために何ができるのか、何が求められているのか、また富山青年会議所のために、何を残していけるのか過去から学び、未来のために会員全員で考え運動・活動を展開していきましょう。

「一期一会」

 この言葉は、千利休の「相手と出会っているこの時間は一生に一度の機会で、二度と巡ってこないものであり、今この時間を大切にして誠意を尽くすべき」という教えからきた言葉です。青年会議所で過ごす時間には多くの出会いや機会があふれています。育ってきた環境や仕事が異なる多種多様な感性をもつ人との出会いや、これまで経験したことのない機会に取り組むことは、今までの自分にはない考え方や価値観を得ることに繋がります。どんな人からでも、どのような機会からでも学ぶチャンスが青年会議所にはありますが、その時々に訪れる出会いや機会を二度と巡ってこないものと捉え、自ら掴みにいく姿勢をもたなければいけません。出会いに感謝し、「今」という時間を大切に考えることが人生において重要なことです。自らの可能性を信じて「今」を大切に行動することが未来への積み重ねとなり、地域(まち)の未来が創られていくことに繋がっていくものだと私は信じています。二度とない人生だからこそ、すべての出会いや機会を「一期一会」と捉えて、「今」を大切に悔いを残すことのないよう日々を過ごしていきましょう。

「可能性を信じて挑戦しよう、希望あふれる地域(まち)の未来のために」

 今、時代はこれまでの常識が通用しない新たな時代へと変化し、地域(まち)では様々な問題や課題が現れてきています。私たち青年は、このような混沌とした状況でも、住み暮らす地域(まち)がもつ可能性や次世代の無限の可能性を信じて、現れる問題や課題に果敢に挑戦しなければいけません。挑戦の先には試練や困難が待ち受けていますが、青年会議所には同じ志をもった仲間がいます。喜びも苦しみも分かち合いながら活動することで絆が生まれ、困難なことも共に乗り越えていくことができるのです。自分の可能性を信じ、失敗を恐れず果敢に挑戦していきましょう。何かを成し遂げようと挑戦するひたむきな姿勢が、多くのひとの心を打ち、共感を生み、周囲を巻き込む大きな力となり、新たな可能性が生まれ、希望あふれる地域(まち)の未来が開かれていきます。

【組織の魅力を発信し、新たな仲間の拡大に】
 青年会議所では、様々な活動を通じて多くの気づきや学びの機会があると同時に、同じ方向に向かって運動・活動を行う仲間と、多くの時間を共有し、切磋琢磨できる関係を築くことができる組織です。私たちの魅力を発信し、共に運動・活動を展開する新たな仲間を集い、同じ志を持った会員を増やし、地域(まち)に良い影響を与える組織へと発展をしていかなければいけません。
 富山青年会議所は魅力あふれる組織だと私は思います。70年間紡がれてきた明るい豊かな社会の実現という想い、運動・活動を通じて得ることのできる経験やその時に生まれる絆、行政や諸団体と一体となって行うまちづくり、求めれば国内にとどまらず、世界規模の活動にまで加わることもできる多くの魅力がある組織です。私たちの運動・活動の魅力を発信することは、富山青年会議所の認知度を高めるために必要なことであり重要な要素だと考えます。HPでの最新情報の公開やSNSなどでの情報発信を活性化し、直接的に市民と出会える場では積極的に青年会議所の魅力を伝えることで、理解が生まれ、共感をもつ賛同者が増えることに繋がります。
 私たちは、なぜ事業を行っているのか。様々な視点から課題と解決策を考え、考え抜いた手法によって解決し、この地域(まち)に良い影響を与えようと挑戦を続けています。可能性を信じ、挑戦をする新たな仲間が増えることで、私たちの運動・活動の効果は更に広がりを見せます。会員一人ひとりが、出会いと機会を大切にし、富山青年会議所の魅力や可能性を、言葉や行動で伝えることができれば新たな仲間が集うことに繋がります。広報活動を積極的に行い、出会う新たな仲間と共に地域(まち)により良い影響を与える組織へと成長していきましょう。

【地域(まち)の持続的な発展を目指して】
 私たちの住み暮らす地域(まち)では、地方の活性化と人口減少対策などの地域課題に取り組む動きが活発化してきており、まちづくりに対する意識も高まりを見せています。その反面では、新型コロナウイルス対策による行動制限や自粛といった動きもあり、これまで通りの運動・活動ができない現実もあります。このとやまにおいても、生活様式の変化や新たな価値観が生まれていく速度は今後加速していくことが容易に想像できます。変わりゆく時代の中で、私たちが真の豊かさを感じることができるまちづくりとはどのようなものでしょうか。
 このとやまには、豊かな自然や整備された交通網、産業や文化など多くの資源があります。その資源と人・ITとの調和を図り、さらには文化や産業を加えることで、とやまらしいまちづくりが実現できると考えています。これからのまちづくりは、このとやまに住み暮らす市民や企業・諸団体がIoTやAIを積極的に活用し、それぞれが課題解決を目指し、地域(まち)の持続的な発展を目指していきましょう。
 安心・安全なまちづくりも大きなキーワードとなります。万が一、災害などが起こった場合の対応を行政や企業が行う取り組みや、青年会議所のネットワークを最大限に活用して、メディアとの連携を図り被害を最小限に抑える仕組みを作る必要があります。これまで私たちは、選ばれる地域(まち)を目指して、2012年に策定した10年先の行動指針「とやまの10年先未来ビジョン」をもって運動・活動をしてきました。これまで以上に行政・諸団体や民間企業・学生の皆様と有機的な関係を構築して、アイディアを実現に向け挑戦する機会がまちづくりにおける大きな推進力となり、真の豊かさを感じられるとやまの実現に繋げていきましょう。

【次世代の新たな可能性を引き出す挑戦を】
 近年の技術発展は、これまでのライフスタイルや個人の価値観にも影響を与え、子どもたちの趣味や活動の幅は広がり、様々な生き方を考えられるようになりました。これからを生きる次世代が人生を自ら描いて行動していくとき、私たちはさらに前へと進むきっかけを提供しなければなりません。子どもたちは一人ひとりが多様な可能性をもった存在であり、自分の可能性を信じて成長し続ける次世代が増えることは、地域が発展していくことに繋がります。
 今、得たい情報は子どもたちでも探したり受け取ったりできるようになっていますが、その一方で夢や目標について子どもたちが実践的な体験をしたり、会って話を聞いたりする機会が減少しています。だからこそ多種多様な職業や様々な活動において各々の将来ビジョンを描いて行動している私たちが、地域の大人としてその特色を活かして学校教育では手の届かない部分に着目し、子どもたちが目標へ取り組もうとするときにその背中を押してあげることが大切だと考えます。子どもたちは今後自分が世間や社会とどのように関わっていけるのかを認識することで、自らがもつ可能性を信じることができます。そして、目標を定め課題を設定して取り組み、物事を完結させる体験を経ることで、自分の可能性を信じて行動できる人材へと成長します。そのような子どもが増えることで周囲に良い影響を与え、新たな可能性をもった次世代が増えていきます。
 次世代を担う子どもたちが自らの将来ビジョンへ向けて行動ができるように、私たちは次世代の新たな可能性を引き出す挑戦をしなければいけません。子どもたちは毎日、毎時、毎分のようにして成長していきます。その一時に出会い、大切な「今」を共にして成長できることに感謝をもって、いきいきと夢を描く次世代の育成に挑戦していきましょう。

【富山青年会議所の更なる発展を】
 富山青年会議所は設立以来、明るい豊かな社会の実現を目指して運動・活動を展開してきました。そして時代を経て、この地域(まち)で社会貢献やまちづくりを目的に活動する団体は数多く設立されました。私たちはこれからも公益社団法人として信頼される組織運営を行い、市民の皆様の信頼と負託に応える運動を続け、選ばれる組織であり続けなければいけません。一方で、社会環境が変化を続ける中、私たちが紡いできた組織運営や事業の在り方は、今の時代と合致していない部分も現れてきています。慣例になっていることを当たり前に行うのではなく、会員一人ひとりが組織をより良くするためにはどうするべきかという視点をもって行動することで、富山青年会議所の新たな可能性を引き出すことに繋がります。そして、富山青年会議所は2012年に公益社団法人として活動を始めてから10年が経過しました。公益性と透明性に優れた組織として法令を遵守し、財務の健全性が保たれるよう努め、これからも健全で信頼される組織をつくりあげていかなければいけません。また、青年会議所には国内外で同じ志をもって活動している仲間が多く存在しています。各地で活躍する仲間との出会いや交流を通して自らの研鑽に繋げるだけでなく、富山青年会議所での今後の運動・活動に活かすことで、組織の更なる発展に繋がります。
 更に、私たちは富山青年会議所の先達の志を紡ぐ者として、最も身近な存在であり最大の理解者でもあるシニア会員に敬意と感謝をもって様々な場面で積極的な交流を行い、先達の足跡やそれぞれの時代に向き合い数多くの運動・活動を行ってこられたシニア会員から見識や経験を学ぶ必要があります。そして同時に、私たちの運動・活動に対する想いも感じていただき、相互の想いを共有できる関係を築くことで、結びつきを更に強くしていきましょう。志を同じくするシニア会員との結びつきを強くすることで、私たちの運動・活動への追い風となり、富山青年会議所の基盤を更に強めることに繋がります。
 そして、富山青年会議所では多種多様なフィールドで活躍している会員と出会え、共に活動できる、素晴らしい魅力があります。入会年度や在籍年数は違えども、出会った仲間と共に活動することは、今までの自分にはない考え方や価値観を得ることだけではなく、多くの困難を乗り越えることで絆が更に深まり、大きな力を生み出すことができます。富山青年会議所で出会えた仲間と切磋琢磨する関係を築き、共に挑戦を続け、私たちの運動・活動を更に発展させていきましょう。

【70年の歩みに感謝し、希望あふれる地域(まち)の未来へ】
 今、私たちが運動・活動を続けていられるのは、70年もの長きに亘り先達が富山青年会議所で地域の発展のために使命感をもって情熱を注ぎ、築いてきた歴史と伝統という基盤があるからです。私たちはその偉大な足跡を継承し、過去から現在へ、現在から未来へと、運動・活動を絶え間なく紡いでいく懸け橋となり、これからの運動・活動を更に発展させる、節目として相応しい年度にしなければいけません。
 私たちは新たな歴史を刻んでいくにあたり、これまで紡がれてきた富山青年会議所の歴史と伝統、先達の理念や想いが込められた運動・活動の軌跡をひもとき改めて理解を深め、後世に価値ある財産として引き継いでいきます。そして、これからも地域に必要とされる組織であるために、私たちが10年間、行動の指針としてきた「とやまの10年先未来ビジョン」の検証を行うとともに、この先の私たちの運動の展望を見定め、行動の指針をもって地域(まち)の未来のために挑戦を続けていかなければいけません。また、私たちが更に力強く運動・活動を展開していくには、行政や地域の諸団体と新たな協力関係の構築を行い、地域の様々な課題の解決に向けて協働していくことが重要です。富山青年会議所がここまで歩み続けることができたのは、これまで関わってくださった方々の支えがあったからに違いありません。すべての方々に敬意と感謝を表し、地域(まち)を想い、富山青年会議所の会員であるという自覚と青年らしい情熱を胸に、共に挑戦を続け、これからも地域(まち)のために率先して行動していきましょう。

【訪れる出会いと機会を大切に】
 私は富山青年会議所に入会し、これまで多くの方々と出会い、様々な経験を得てきました。運動・活動を行動や情熱で導いてくれた先輩方や、信じあえる仲間との出会い、富山青年会議所で得たこれまでの経験は、私の人生における宝となっています。出会った先輩方や仲間たちのおかげで、私は訪れる様々な機会を前向きに捉えて挑戦しようと思うようになることができました。訪れる出会いや機会を「一期一会」と捉えて「今」を大切に考えることで、自分自身や大切な人のために、より良い地域(まち)の未来を求めて挑戦する姿勢が生まれます。気持ち一つで行動は変わり、「今」を積み重ねることでより良い未来が創られていきます。  2022年という年度は一度きりです。繰り返されることのない機会であり、その時にしか訪れない奇跡的なものです。二度とない人生の貴重な青年期だからこそ、悔いを残すことのないよう仲間たちと共に、自分の可能性を信じ、地域のもつ可能性を信じ、次世代の未知の可能性を信じて、果敢に挑戦していきましょう。誰もがいきいきと楽しみな夢が描ける、希望あふれる地域(まち)の未来のために。