President's Greeting

2021年度スローガン

向き合う
~今を生き、未来へ紡ぐ~

 公益社団法人富山青年会議所2021年度理事長の職を仰せつかりました松浦憲秀です。
立山連峰を仰ぎ見る事ができ、日本海もあるこの愛すべき郷土。 このとやまの地域の発展と参加者の成長と学びある一年となるよう活動を推し進めて参ります。
一年間宜しくお願い致します。

公益社団法人富山青年会議所 2021年度 第70代理事長 松浦 憲秀

President's Conviction

【はじめに】
 1952年、戦後間もない復興期に県内52名の青年により富山懸青年会議所が設立されました。

 「富山懸在住の青年経済人相計り高き理想のもと、溢るる熱情と、固き友情に依って如何なる政党にも拘はることなく一途に品格の啓発陶冶に専念すると共に更に青年会議所を通じ志を同じくする内外青年経済人と相計り相提携し、以て社会の福祉文化と人類の平和に寄與せん事を期するものであります」
(富山懸青年会議所設立趣意書より)

 この一文こそが1952年以来先達がそれぞれの時代において地域(まち)の問題と真剣に向き合い議論を重ねて、「明るい豊かな社会」の実現を目指し運動・活動してきた富山青年会議所の心根であります。2021年度は2012年度に策定した「10年先の未来ビジョン」にある、富山青年会議所が「まちに良い影響を与えられる」「まちから必要とされる」そのような「選ばれる組織」となるための集大成の年になります。創始から紡がれてきた心根を大切に、富山青年会議所が今よりも「選ばれる組織」となれるよう活動していきます。

 今を生きる私たちはどう生きたいでしょうか。科学技術の発展、情報化、グローバル化により社会変化のスピードは益々速くなっており、2020年に全世界に拡がった新型コロナウイルス感染症も個人の価値観や生活様式にも大きな影響をもたらし、日々の行動を改めて考える機会となりました。生きていく上で、今よりも幸せで充実した日々を過ごしたいという思いは多くの方がもっていると考えます。幸せや充実した日々は人それぞれ違いますが、大切なのは自分自身と向き合い、望んだように生きることです。自分自身と向き合うとは、今までの自分を振り返り、今後どうありたいかを考え、今の自分を直視することです。良い面も悪い面も含めて自分であり、今の自分を受け入れ、なりたい自分に向けて能動的に行動することで充実した毎日を過ごすことが出来ます。この地域(まち)に住み暮らす一人ひとりの生きた軌跡が地域(まち)をつくり、未来へと紡がれていきます。

【「自分自身」と向き合う】
 人は生きていく中で、たくさんの人と出会い、たくさんの経験をし、時には壁にぶつかりながらも、それを乗り越えることで着実に成長を続けていきます。世の中の状況がめまぐるしく変化していく時代において、人それぞれ置かれている状況は異なり、成長のスピードも人によって様々です。自分が理想とする姿に近づくために、まずは自分自身と向き合うことが大切です。過去を振り返り、5年後、10年後に自分はどうなりたいのか、そのためには今の自分には何が足りていて何が足りていないのか、これから何をしなければならないのか、自分自身ととことん向き合うことで、自分のやるべきことが明確になります。やるべきことが明確になれば、普段の姿勢や会話や行動が変化します。素直な気持ちをもち、人の話に丁寧に耳を傾け、自らも積極的に発信し、ためらわずに行動するといったように、受け身ではなく行動が能動的に変化することによって、充実した毎日を過ごすことができます。また、自分自身が能動的に行動することで、成長のスピードは一段と加速し、関わる人にも前向きな影響を与えることができるでしょう。
 富山青年会議所は青年の学び舎と言われ、講師を招いての講演会や仲間と切磋琢磨できるセミナーや研修といった、自分自身と向き合う機会が多くあります。こうした機会が繰り返されることで、そこに集う人や組織の魅力向上に繋がり、自然と共に活動する仲間が増えていきます。一人ひとりの前向きな変化が周囲を巻き込み、更にその周りの人の意識や行動も変えていく、自分自身と向き合うことで生まれたこの前向きな連鎖により、やがては地域(まち)へより良い変化が拡がっていくでしょう。

【「次世代の成長」と向き合う】
 子どもたちは生まれながらにして誰もが計り知れない可能性をもっています。それぞれがもつ個性によってその可能性も一人ひとり異なります。子どもたちが自らの可能性を自由に伸ばし、望んだように生きていけるようになるためには、既存の常識や観念、更にはほかの誰かの主張にとらわれない自分らしい心をもち、能動的に行動し成長していくことが大切です。そのためにはまず、子どもたちが、自分の過去やルーツを知る機会を通して、今の自分が生きているのはこれまで歴史を紡いできた人たちのおかげであることを認識する必要があると考えます。こうして子どもたちが、自分の人生に対する感謝と喜びの気持ちをもち、人生を大切に考えることで、これからどう生きたいか、どうなりたいのかを自分の価値観と感性で考えることができ、それぞれの個性に合わせて可能性を自由に伸ばすことに繋がります。
 自分の過去やルーツを知る機会や自分の価値観と感性を育む機会は、現在子どもにとっても身近になったインターネットやソーシャルメディアといった自分の興味にもとづく学びの場以上に、地域(まち)のコミュニティにおける人と人との関わりの中で得ることができるものではないでしょうか。私たち富山青年会議所の会員は一人ひとりが地域(まち)に根差し、住む場所や仕事を通じた様々なコミュニティをもち、その担い手となっています。これらを通して得られる学びの機会に目を向けてもらうことで、子どもたちが能動的に成長するちからを更に強くすることができると考えます。子どもたちに自分の可能性を自由に伸ばしてもらうことが、地域(まち)を未来へ紡ぐ大切な人材を育てることに繋がります。
 また、子どもたちの成長に真剣に向き合うことで、私たちも自分自身のこれまでの歩みと成長を振り返り、同じように今の自分を知ることができます。それにより、自分がどうなりたいかを改めて認識し、さらなる成長に向けて行動を変えるきっかけが生まれ、望んだ生き方に近づくことができるのではないでしょうか。

【「地域(まち)」と向き合う】
 2020年、新型コロナウイルス感染症は全世界に大きな被害をもたらし、個人の価値観や生活様式に大きな影響を及ぼしました。個人の価値観が尊重される多様性の時代においても、感染症対策を通じて集団行動の大切さや実直な県民性を改めて認識することになりました。生活様式においては時間差出勤やリモートワークといった働き方の変化を実感することで、徐々に住まいへの意識も変化してきました。また、国の対策に加えて、それぞれの地域(まち)が独自性を打ち出した対策や支援が実施され、これまでの地域(まち)の資源を活かしたまちづくりだけでなく、県民性や政策も地域(まち)を選ぶ上でより重要な要素となってくると考えます。
 まちづくりとはなんでしょうか。私の考えるまちづくりとは、行政や市民団体任せにするのではなく住み暮らす全ての人に関わりがあり、そのスタートは私たちの身近にあります。例えば、建物や街灯、街路樹は地域(まち)の景観の一部でありますし、駅や街中で県外の人に話しかけられたら対応した人が県外の人にとってその地域(まち)のイメージを創ることもあると思います。自身が気付いている地域(まち)の好きなコト・モノを話すのも地域(まち)の魅力発信になり、まちづくりと言えると思います。そんな日常にあることをきっかけにして、地域(まち)の魅力や積み重ねられた歴史、様々な仕組みを知り、それぞれが考える理想の地域(まち)から何が足りて何が足りないのか、私たち自身が地域(まち)と向き合っていく必要があります。私たちが地域(まち)と向き合い、自分たちがどんな地域(まち)に住み暮らしたいか、訪れた人々からまた来たいと思われる地域(まち)とは何なのかを考え、それを実現していくことがまちづくりではないでしょうか。私たちはまちづくりに取り組む中で、多くの地域(まち)の人と共に手を取り合い、地域(まち)の課題に向けて行動しながら、それぞれが思う数多くの魅力を地域(まち)の内外に幅広く発信することが必要です。その発信に影響を受けた多くの人から地域(まち)が選ばれ、私たちの地域(まち)が未来に紡がれていきます。
 2012年に富山青年会議所が策定した「とやまの10年先未来ビジョン」から10年が経過するこのタイミングで今一度、私たちが住み暮らすとやまについて向き合い「選ばれる地域(まち)の創造」を実現しましょう。

【「富山青年会議所の繋がり」と向き合う】
 富山青年会議所69年の歴史において、とやまのひとづくりやまちづくりに尽力してきた富山青年会議所のシニア会員は1000名以上に上ります。40歳までという年齢制限のある、この富山青年会議所での在籍期間の後も、とやまの政治、経済、社会において第一線で活躍され、今も私たちを支えていただいています。活動した時代は違えども、志を同じくするシニア会員の方々との繋がりは、富山青年会議所の魅力のひとつであります。それぞれの時代に向き合ってきたシニア会員の方々がどういうことを想い、考え、何を大切に運動・活動してきたのか。その幅広い見識や経験を、私たちの学びにし、自身の成長に活かしていきましょう。
 また、今を共に活動する仲間との繋がりも、富山青年会議所の魅力のひとつであります。富山青年会議所での在籍期間や、普段の生活が違う中で、仲間がそれぞれ持っている長所を活かして運動・活動を展開することで絆が生まれ、一人では見ることのできない景色や成果をあげることができます。この絆によるちからをこれからも強めていくためにも、お互いを尊重し、共に協力し合って関係性を深めていくことが大切です。今を共に活動する仲間と「明るい豊かな社会」の実現を目指した運動・活動を通じて、仲間がそばにいてくれる心強さを共有していきましょう。
 志を同じくするシニア会員との繋がり、そして今を共に活動する仲間との繋がりがより強くなることで、富山青年会議所のもつちからは、これまで以上に強固になります。私たちは、シニア会員が尽力してきた足跡に敬意を払い、今を共に生きる人々との結びつきを大切にしながら、更に一体感のある組織を目指し、この富山青年会議所の繋がりを次代へ紡いでいきましょう。

【「組織」と向き合う】
 富山青年会議所を取り巻く環境は多く変化してきており、周囲には多くの団体や組織が増えてきた中でも、「明るい豊かな社会」の実現を目指し、地域(まち)の課題や問題に対して運動・活動を進めてきました。現在、会員の在籍年数は短くなってきており、旧態依然の組織運営では難しい場面も増えてきています。これまで先輩方や仲間が築いてきたこの組織と向き合い、住み暮らす地域(まち)の中でどうあるべきか、何をするべきか明確にすることが必要です。2012年7月より公益社団法人として活動しており、今後も市民の信頼に応え、選ばれる組織となるために、公益性に優れた組織として法令を遵守し、財務の健全性と透明性を保ち続けなければなりません。今年度で公益社団法人として10年目となりますが、公益社団法人としての役割や取り組み方と向き合い、今後も組織の成長を促す必要があります。組織として目指すべきところを明確にすることで、会員が能動的に活動し、選ばれる組織をつくりあげていきましょう。
 青年会議所という枠組みの中においても、国内外に活動する同志や組織が多く存在しており、このスケールメリットを活かし、機会を活かすことで互いの運動・活動を通じて個人の成長・組織の成長を更に加速させることができます。
 今後、私たちが地域(まち)で運動・活動をこれまで以上に展開させるためには、行政やまちづくり諸団体、そして市民の皆様との協働は不可欠です。富山青年会議所の運動・活動が広く認知され、多くの方にご支援やご参画いただき大きな運動・活動へ繋げていきましょう。

【先達への感謝を胸に刻み、今を生きる】
 今、私たちが存在しているのは両親・祖父母・祖先といった血族的な繋がりが途切れることなく続いてきたからこそであり、今日の現状があるのは多くの先達のご指導とご鞭撻、切磋琢磨する仲間の存在があったからこそであります。人は一人で生きているのではなく、出会いの中で多くの影響を受け、命や想いや歴史を紡ぎながら生きています。人生は選択の繰り返しであり、その人生を歩くのはあなたしかいません。誰もあなたの人生を代わってくれません。

心が変われば行動が変わる
行動が変われば習慣が変わる
習慣が変われば人格が変わる
人格が変われば運命が変わる
(ウィリアム・ジェイムズ)
あなたはどう生きたいですか。

 今を生きる私たち、2021年度の富山青年会議所をつくる私たちは物事に全力で向き合い能動的に行動し、とやまの地域(まち)を富山青年会議所を未来へ紡いでいきましょう。


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